木村 智映 「トレーナーとは?」その1
■私のトレーナー観
私にとってトレーナーという仕事は、
お金を稼ぐ手段だけではなく
生涯を通じた学びの仕事としても捉えています。
最も身近で誰にでも関係していて尚且つどこまでも奥深い身体。
その世界の指導者として名乗ってしまったからには、
自分の無力を感じざるを得ません。
以前の私を含め、多くの方々が自分の身体を知りません。
もちろん私も、身体を知ったと言えるようになるにはまだ何十年もかかります。
最後まで分からないかもしれません。
求められたことを教えきれなかった時、
自身の不足、不徳を思い知ります。
しかしそれを補う事で成長させて頂く。
「最も謙虚で、そして学び続けなければいけない人」
私自身に言い聞かせる意味で、トレーナーとはこうあるべきだと考えています。
■トレーナーとトレーニング
私は
「コンディショニング」
「シェイプアップ」
を指導項目の1つとして掲げているため
・筋肉を付けて逞しい身体を作りたい
・綺麗に痩せてモデルさんの様になりたい
・老後も他人の世話にならずに動ける身体を維持したい
などの目的を持ったお客様の希望を叶える為にトレーニングを提供する事があります。
トレーナーである私自身が上手なトレーニングが出来ないと
他人に上手なトレーニングを教える事は出来ません。
しかし、いわゆる天才は違います。
先輩の言葉を借りれば、
本当に優秀な人は自身がやらずしても教える事が出来てしまうのです。
少なくとも私は天才の部類に入ることは決してないので
指導力向上の為に努力をするしか今の所手段はありません。
つまり、トレーナーの力量と
トレーニングの上手い下手は比例しないのです。
トレーニングが上手であれば
トレーナーが務まるかといえば
決してそうではない。
優秀なトレーナーだから
トレーニングが上手かといえば
決してそうでもない。
一つだけ言えるのは
トレーニングが上手な人は
トレーニングが上手だということ。
指導が上手なトレーナーは
指導が上手だということ。
トレーナーは、あくまでトレーナーなのです。