川田 綾乃 「好きなプログラム、メソッドvol.1」その1

【筋膜リリーステクニック】


最近では一般の雑誌にも出てくるようになったワード……筋膜

フィットネスクラブなどのプログラムでも『筋膜リリース』や『筋膜はがし』といったものが行われていることもあります。

プロのスポーツ選手が、筒状のセルフケアグッズを使って、コロコロとセルフマッサージをしている姿を、見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

いわゆる筋膜リリースでしょう。

ただ元々の筋膜リリースとは、理学療法士やセラピストの方たちが治療の手技としてやっているものです。

それをセルフでもできるようにと、筒状やボールなどのセルフケアグッズが作られたのです。


しかし、現在では

セルフケアグッズを使った強刺激マッサージ

=筋膜リリース

のような認識が広がっているように感じます。

私の個人的な感想ですが、日本人には強い刺激のマッサージや治療などが好きな方が多いような気がします。

そのためなのか、筋膜リリースという本来は低刺激の手技であったものが、強刺激の挫滅マッサージのようになりつつある気がします。


私自身が痛いマッサージは好きではありません。

絶対やった後に軽くなるから‼︎と言われて受けた強刺激のマッサージや手技で、もみ返しになったり皮膚の表面が打撲のようになったりしたこともありました。


セルフでの筋膜リリースもやり方を間違えると、筋肉を緩めたかったのに逆に力が入ってしまい硬くなってしまう、ということもあります。

また『私は強い刺激でも大丈夫!』と思っている方‼︎

身体は本当にその刺激を求めていますか?

組織を壊しているだけではありませんか?

セラピストによる筋膜リリースでは、身体の声を聞きながら(反応を感じながら)刺激量を決めて施術していきます。

セルフで行う時にも、自分の身体の声を聞き取って、身体が欲しがっている刺激量で行うと、効果も出て終わった後に身体が楽になります。



と、ここまで注意点ばかりを上げてきましたが、実際筋膜リリースとは何なのかを簡単にお伝えしたいと思います。


次回に続きます。