木村 智映 「健康」その2

■"健康"のゴール


健康な状態では、

ウェルネスやフィットネスといった健康概念が謳っている、

より高い健康レベルを実現するために、

適切な運動、栄養や

ストレスマネジメントなどのあり方が

必要とされる時代です。


ともすれば、単なる健康問題の解決ではなく、生活の質(QOL)の向上を目指すようになります。


QOL向上の為に様々な研究があります。

・禁煙が健康に関連したQOLを向上させるか

→有意な差はない

(Stewart,et al.,1995)


・フィットネスの向上がQOLを向上させるか

→関連が見られず

(Woodruff and Conway, 1992)


いわゆる健康的な行動が、必ずしもQOLの向上と関連が見られませんでした。


しかし、行動が健康的になると、好ましい健康習慣を持続するための強化因子になる可能性が指摘されています。

逆に、健康習慣を変えることが精神的ストレスになる人もいるはずです。


世間一般的に"健康"と称されるものが

健康のゴールに直結しないどころか

むしろ悪影響の可能性すらあるというのは

興味深いものがあります。


"健康"のゴールもそうですが、

その過程や周りからのサポートに目を向けるのも大切なようです。


■パーソナルな健康

「健康」という単語そのものに多くの要素を含む為、何を指して評価しているのかを知ることが大切です。

盲目的に健康を目指すことは、それがどの様な意味なのかを知らなければ、個人と社会のバランスを崩しかねません。

身体だけではなく心まで不調ではないどころか、生活の質の向上までもがその範疇だとすれば、国、地域、家族の中でも更に一人一人の求めるものは違ってくるはずです。


自分と社会(他人)を含めたあらゆるコミュニティで満足のいく関係性を考えた時に、

互いを繋ぐ役割が"健康"という要素だ、という見方があっても良いのではないでしょうか。


皆さんが、様々な形で"健康"とお付き合いしていけることを願っております。