井上 雄 「健康」その2

トレーナー 井上  


6月のテーマ「健康」その2


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あらためて健康とは?




世界保健機関WHO)が定める健康の定義があります。


「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。


今まで健康とは身体の四肢を自由に動かせて、二本足でしっかり歩けることが健康だと思っていましたが、、

この定義に精神的にもという言葉があります。それによって心の健康というものを恥ずかしながら今気づきました。


自分は今まで何不自由ない身体的なものを健康だと捉えていた事に自分の視野の狭さを知りました。




心の健康を調べるとこんな文献が見つかりました。


「こころの健康」は、人がいきいきと自分らしく生きるために重要であり、生活の質にも大きく影響します。「こころの健康」には、いくつかの要素があります。



具体的には、


自分の感情に気付き、それを表現できること(情緒的健康)


その時々の状況に応じ適切に考え、問題解決ができること(知的健康)


他の人や社会と建設的で良い関係を築けること(社会的健康)


人生の目的や意義を見いだし、主体的に自分の人生を選択できること(人間的健康)があげられます。


こころの健康を保つためには、ストレスに立ち向かう抵抗力(ストレス耐性)を高めて、ストレスに上手に対処することが大切です。

「適度な運動」「バランスのとれた食事」「十分な休養」はストレス耐性を高めます。

                       

                      東京都福祉保健局



という内容が記されていました。





太気拳という武道を創設された澤井健一先生のお弟子さんで天野先生という方がおり、その方のお言葉を抜粋しました。


「健康増進と実用的護身、目的はこの二つに尽きます。健康はただ病気ではない、と言う事ではありません。健康とは気持ちと身体のバランスをとり、生き生きとして人生を豊かに過ごす事です。」


そうです。豊かな人生を過ごすこと。

これも健康ではないかと思いました。



心の健康、身体の健康、このバランスが整うことで自分の人生を豊かにし満たされることができるのではないでしょうか?




自分の今の人生が豊かである。




それが一番健康という事なのかもしれません。





そう考えると冒頭に触れた、四肢が自由じゃない方や身体が不自由な方は健康じゃない。これはまた違うのではないかとも思いました。


障害を持っている人でも人生を楽しんでいる人はいます。

不自由な身体でも、その身体で最大限に動こうと努力している人は、その人にとっての健康なのだと思います。




健康とは何か?




健康の価値観はもしかしたら、これからまた色々変わってくるのかもしれませんが、


今の自分にとっての健康とは、自分の人生を心から笑えるような、楽しい今を過ごしているのなら健康なのではないかと思っています。