川田 綾乃 「健康」その2
トレーナー 川田 綾乃
6月のテーマ「健康」その2
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さて社会的健康と言われても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか?
私もあまり社会的健康について考えてみたことがありませんでした。
私が社会的にという言葉から思いついたことは………『独りぼっちではない』ということです!
なぜそうなった?と思う方も多いかと思います………
社会とは、人と人とが作り出す関係のことを意味します。
社会的とは、社会に関わりがある様子のことを意味します。
独りぼっちでは社会を形成することはできないのです。
その上で社会的健康というものを考えてみると、
大切な家族や友達・仕事仲間がいて、支え合って生きていること。
社会の中での自分の役割がちゃんとあって、自分の安心できる居場所があること。
なのではないかと思いました。
現代社会の中で、社会的健康であると思える方がどのくらいいるかはわかりません。
ただ、私は自分が女性であるという立場から、女性の社会的健康度はあまり高くないのではないかと思いました。
となると女性の健康度そのものがあまり高くない、ということにもつながります。
まだまだ家事は女性が行うもの。子育ては女性の仕事。
という考え方が根強くあり、働きたいと思っている女性にとっては厳しい社会であると思います。
…………はい。
『健康』というテーマから逸れてきてしまいましたので、戻りたいと思います。
『健康とは、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気・虚弱でないことではない。』
健康であるために、気をつけることややらなければいけないことは、食事や睡眠・運動することだけではない、ということがお分かりいただけましたでしょうか?
精神的・社会的な健康もそろって『健康』になることができます。
この機会に、ぜひ皆さんそれぞれの健康について、改めて考えてみてください‼︎
川田 綾乃 「健康」その1
トレーナー 川田 綾乃
6月のテーマ「健康」その1
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皆さんにとって健康とは、どんな状態のことでしょうか⁇
健康を維持するために、どんなことをしていますか⁇
私は今まで、「痛みや不快感がない状態」のことを健康であると思っていました。
しかし、それは「不健康ではない」というだけで、健康という状態とは程遠いということに気がつきました。
実際に、少し気候の変化があると身体が対応しきれず、すぐに体調を崩しました。
それからの回復も時間がかかりました。
私が健康であったなら、まず体調を崩すこともなかったでしょう。
崩してしまったとしても、すぐに回復してまた健康な状態に戻れていたでしょう。
世界保健機構憲章の前文には
『健康とは、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気・虚弱でないことではない』
とあります。
ではこれを踏まえて………
皆さんは今『健康』ですか⁇
身体的とは身体のこと
精神的とは心のこと
では社会的とは……⁇
身体的健康を測るには、会社や学校などで行われる健康診断や、エコーや腫瘍マーカーなどでより詳しく検査する人間ドックなどがあります。
この結果、出てくる数値や画像を診てもらい、心配な所見があった場合は再検査を受けるよう薦められます。
最近ではテレビ番組でも、頻繁に『健康』に関するテーマで特集されています。
なので、身体の健康には普段から気を使っている方が多いのではないでしょうか?
食事や睡眠の取り方・質、運動の種類や頻度、方法に関してなど、気にされている方は多いかと思います。
精神的健康を測るには、気分の状態を測るPOMS検査や、心の健康度・心の疲労度を測るWHO SUBI (心の健康自己評価質問紙)などがあります。
普段あまり受ける機会はないかもしれませんが、精神的健康も検査で測ることができるのです。
興味を持ってくださった方は、ぜひ調べてみてください!
井上 雄 「健康」その2
トレーナー 井上 雄
6月のテーマ「健康」その2
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あらためて健康とは?
世界保健機関(WHO)が定める健康の定義があります。
「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。 」
今まで健康とは身体の四肢を自由に動かせて、二本足でしっかり歩けることが健康だと思っていましたが、、
この定義に精神的にもという言葉があります。それによって心の健康というものを恥ずかしながら今気づきました。
自分は今まで何不自由ない身体的なものを健康だと捉えていた事に自分の視野の狭さを知りました。
心の健康を調べるとこんな文献が見つかりました。
「こころの健康」は、人がいきいきと自分らしく生きるために重要であり、生活の質にも大きく影響します。「こころの健康」には、いくつかの要素があります。
具体的には、
•自分の感情に気付き、それを表現できること(情緒的健康)
•その時々の状況に応じ適切に考え、問題解決ができること(知的健康)
•他の人や社会と建設的で良い関係を築けること(社会的健康)
•人生の目的や意義を見いだし、主体的に自分の人生を選択できること(人間的健康)があげられます。
こころの健康を保つためには、ストレスに立ち向かう抵抗力(ストレス耐性)を高めて、ストレスに上手に対処することが大切です。
「適度な運動」「バランスのとれた食事」「十分な休養」はストレス耐性を高めます。
東京都福祉保健局
という内容が記されていました。
太気拳という武道を創設された澤井健一先生のお弟子さんで天野先生という方がおり、その方のお言葉を抜粋しました。
「健康増進と実用的護身、目的はこの二つに尽きます。健康はただ病気ではない、と言う事ではありません。健康とは気持ちと身体のバランスをとり、生き生きとして人生を豊かに過ごす事です。」
そうです。豊かな人生を過ごすこと。
これも健康ではないかと思いました。
心の健康、身体の健康、このバランスが整うことで自分の人生を豊かにし満たされることができるのではないでしょうか?
自分の今の人生が豊かである。
それが一番健康という事なのかもしれません。
そう考えると冒頭に触れた、四肢が自由じゃない方や身体が不自由な方は健康じゃない。これはまた違うのではないかとも思いました。
障害を持っている人でも人生を楽しんでいる人はいます。
不自由な身体でも、その身体で最大限に動こうと努力している人は、その人にとっての健康なのだと思います。
健康とは何か?
健康の価値観はもしかしたら、これからまた色々変わってくるのかもしれませんが、
今の自分にとっての健康とは、自分の人生を心から笑えるような、楽しい今を過ごしているのなら健康なのではないかと思っています。
井上 雄 「健康」その1
トレーナー 井上 雄
6月のテーマ「健康」
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健康とは何でしょうか?
健康とは長生きするもの。
幼少期のときの自分はそれが健康というものだと思っていました。
幼少期に病弱だった自分は病院に入院しながら養護学校で学校に通う生活を1年近く行っていました。
病院には当時の自分と同じ子供から、ご年配の方まで入院していました。当時病棟は3つに分かれており第1第2病棟は幼年から高校生ぐらいの養護学校に通う必要のある子たちが入院しており、第3病棟にはご年配の方が入院していました。
第3病棟は長生きをしているご年配の方がたくさんいらっしゃいましたが、四肢がまったく動かなくなり寝たきりになる方や、車椅子生活を余儀なくされている方が多くいました。歩いたり、立ち上がったり、横になったりするのにも人の手を借りなければいけない方が多くいました。
母が働いている介護施設でも同じような方がたくさんいました。
「長生きしているから健康かと言われるとそうではないよ。」と母に言われた言葉で当時、子供ながらに健康に対する考え方が変わりました。
自分が病気だったため、小学校の6年間は走ったりなどの激しい運動はほとんど禁止されており、体育の授業も見学がほとんどでした。
その影響か、運動やスポーツができる人への憧れから、これが健康かというイメージをもちました。
運動やスポーツができる人が健康という基準で見ていたので、トップアスリートと言われている方の常人離れしている身体能力の高さと、筋骨隆々の身体は健康体そのもの!という自分の中の健康という価値観が固まりました。
しかし、その考えも少し違うものだと感じてきたのは、自分が空手の選手としてまだ現役で試合をしていた20代半ばぐらいの時です。
幼少期の時と比べると体力はつき、身体も明らかに変わり、全てにおいて自信がなかった自分が空手を始めた事で、少なからず自分に自信がつき、以前よりは心の部分でも強くなった感じがありました。
これはまさに小さい時に自分が描いた健康体の理想像だと思っていました。
しかし、、
選手であるがゆえに、試合で勝利を得るために、稽古の負荷を高めて稽古する事も多くなり、結果としてそれが怪我につながり、(今を思うと自分の稽古の下手さが怪我に結びついたと思っています)
強さと引き換えに身体をボロボロにする矛盾さを感じました。
しかし、怪我はつきものでありずっと上手く付き合っていかなきゃいけないものなのだと思っており、当時はそれも武道修行の一環だと飲み込んでいました。
20代半ばから10年以上の月日が流れ、フィットネスの世界に入り、色々学び、今までとは違う視点から自分が学んできた空手を見つめ直してみたら、
上記の考えは否です。
月日が流れた時間の中で、極真空手の黄金時代を支える最前線で戦っていた選手の方は、自分が知っているかぎり50代~70代で数名の方が亡くなりました。
その中でも1番のご年配が70歳。
今のこの時代で、70歳は早すぎるとも思いますし、50歳なら尚更です。
亡くなっている方だけではなく、ご存命で往年の選手も今では足を引きずっていたり、杖をついていたり、脳梗塞で半身不随になっていたり、人工透析を余儀なくされている方など、たくさんいます。
当時は普通の一般人を遥かに凌ぐ体力をもちながら、晩年は普通の方以下の体力に落ちる。。。
身体にガタがきてしまい、日常生活に支障が出てしまう稽古は武道の稽古とは程遠いと思っています。
なぜなら健康と武道とは両立しているものだと思っているからです。
ではあらためて、
健康とは・・・?
次回に続きます…
(今週中に配信致します。)